縮毛矯正毛にデジパをして失敗したチリチリ毛を髪質改善ストレートでサラサラに。
今回は、もともと強いクセをお持ちの方で、他店で度々縮毛矯正をしていた髪にデジタルパーマをかけたらとんでもないことになってしまった髪を、わたくしが全身全霊をかけ髪質改善ストレートパーマを駆使しサラサラストレートに戻した技術をご紹介致します。まれだとは思いますが、同じお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひご参考くださいませ。
縮毛矯正している髪にデジパかけて失敗してチリチリになった髪を髪質改善ストレートでサラサラに。
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。お気付きかとは思いますが、漢字四文字変えたら「桐谷健太」になります。
みなさんは、ご自身の髪に対して、何かコンプレックスだったり、お悩みなどありますか?
おそらく、殆どの方があるかと思います。猫っ毛でボリュームが出ない。剛毛多毛で髪乾かないしアイロンもすぐ取れる。ストレート過ぎて巻かないといけない。ハゲ。顔まわりに生えグセがあって前髪が作れない。白髪が目立つ。ポメラニアンが可愛い。傷みやすくて絡みやすい。
みなさんそれぞれ、悩みはありますよね。その中でも、「クセやうねり」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
クセがあるとボサボサだから、縮毛矯正をかけて、真っ直ぐにする。王道の解決策です。
しかし、縮毛矯正をかけてしばらくしていると、「飽き」が来るんですね。真っ直ぐなのはいいけど、なんか、スタイルとしては可愛くない。毎日巻くのも、ちょっとめんどくさい。
そうだ、京都行こう。もとい、そうだ、パーマをかけよう。
自然で王道な解決策ですし、僕だってそう思います。しかし、縮毛矯正をしている髪にデジタルパーマをかけてお客様が満足する仕上がりにするには、正直、トップレベルの技術力が必要不可欠です。
そして今回、強力なクセをお持ちで、強力な縮毛矯正をかけ、そして強力なデジタルパーマをかけ、凄まじく傷んでテロテロのチリチリになってしまったお客様から「マジ頼む。直してくれへんか。」と有り難いことにご依頼があり、綺麗にさせていただきましたのでご紹介致します。
お客様「はじめまして。よろしくお願いします。」
僕「はじめまして。今日はよろしくお願い致しまファッ!?」
Before
なんて、こったい。僕は思わずうんちが漏れそうになりました。
カウンセリングを行うと、かくかくしかじか、、、
なるほど、縮毛矯正をかけてデジタルパーマね、、、、
縮毛矯正は半年前だから、根元は強めの縮毛矯正をかけて、、、、
毛先は死んどるからかなり優しめの弱いやつで、、、
〜表向きの僕〜
僕「ご安心ください。綺麗なストレートにさせていただきます。」
〜心の中の僕〜
(これ、まじ、ほんと、どうしよ)
というのは冗談ですが、
強力な縮毛矯正をかけた髪に強力なデジタルパーマをかけるなんて正気の沙汰ではないですし、知識や経験がある美容師なら悲鳴をあげてしまうくらい「そりゃ傷むわ」的なものであり、正直トリートメントなんかでは200%直りませんし(トリートメントは傷みを修復する効果はありません。ただ手触りとかよくするやつです。)、僕の髪質改善ストレートも傷みを修復するのではなく髪の中の構造を変えストレートに戻すもので、ある程度パワーのある薬を使うため、なんていうか、これは我が美容師人生でもトップ10に入るくらいの難しさやな、と思いました。
しかし、僕は、その道のプロです。アッシュ系のカラーもそうですが、縮毛矯正、ストレート系、髪質改善ストレートなどを高いレベルでやってきた自負があります。
雨の日も風の日も、今日みたいに大雪が降った時だってJUDY AND MARYが解散した時だって、いつも僕は美容師としてのスキルを磨いてきました。
僕は、自信を技術に変え、施術に取り組みました。
最初にシャンプーをします。シャンプーをして席に戻ると、出鼻をくじかれました。
なんて、こっつぁい。
どうなってんねんこれぇい!
なんていうか、あくまで冗談ですが、もし、直属の後輩とかがこんなミスりまくった施術してたら、小一時間ほど聞きたい。なんで、こんな強くかけたん?傷みえげつないうえにパーマ強くかかりまくっとるやないか。どないしたん?恋人に浮気されたん?定期券とか、落としたん?
基本的に、パーマは濡れている時ほど出ます。いいパーマというのは、乾かすと濡れている時よりも若干弱いパーマのリッジが出ている感じなのですが、上のお写真見ていただく通り、傷みの影響で乾かすとパーマは出ずにジリジリ感のみあります。
僕の思考は、こう進みました。
濡らしたら思ったよりパーマ出てきたな→細いロッドで巻いたんやろな→てことはストレート剤のパワー強めないといけないな→だって弱かったらキツくかかったパーマ取れへんもん→でも傷みが尋常じゃないからそんなパワーもあげられない→ナタリー・ポートマンに逢いたい→しかも根元はクセあるから強力な薬剤を使う→根元から毛先までのダメージレベルの差がしゅごい→かなり大幅なパワーのグラデーションにしないといけない→吉岡里帆さんとデートしたい→薬剤の種類と配合を事細かに設定する→丁寧かつスピーディに、ムラなく塗布をする、、、
とまぁ、そんなこんなで、大袈裟に色々言いましたが、僕の中ではいつも通り、毎日やっているように施術をさせていただきました。
ブロー、アイロンでの仕上げではなく、手でサッと乾かしただけです。
とても綺麗になりました。
こちらのお客様は、こう言っておられました。
「デジタルパーマをかけて、爆発したようにチリチリになって、髪を降ろすことが出来ず、毎日結んでいました。」
本来なら、今日は結ぼうかな、今日は降ろして巻こうかな、降ろしてストレートでいこうかな、赤ワインで泥酔しようかな、と思うものです。
ヘアスタイルは、場所や、場面で変えるものです。その幅が広がれば広がるほど、楽しいですよね。
これからは存分に、結んだり、降ろしたり、アレンジしたりしていただければと思います。
喜んでいただき、良かったです。