毛先ブリーチで綺麗なアッシュ系グラデーションカラーにする方法。
今回は綺麗なグラデーションカラーにする方法やコツを紹介するぜ!技術力が試される技法の一つだし、美容師1人1人によってやり方が違うのが面白い。毛先だけブリーチでグラデーションを作り、透明感のある色を入れるのなんて可愛いに決まってるではありませんか。今日はそんなグラデーションカラーの魅力もお伝えしたいお。おっお。お。
綺麗なグラデーションカラーにするには?
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。ガリガリ君を食べてるふくよかな人を許せなかった時期がありました。
さて、グラデーションカラーですが、一口にグラデーションカラーといっても、それをする上で様々な方法があります。大きく分けて
- ブリーチをしないでグラデーションにする方法
- 全体をブリーチした後、色を入れる際にグラデーションにする方法
- 毛先にのみブリーチを施しグラデーションを作る方法
があり、今回は最後の、毛先にブリーチを施しグラデーションを作る方法をご紹介致します。
1と2に関しては、グラデーションを作る際のベースの段階がワンメイク(根元から毛先まで均一)なため、グラデーションを作る際の技術力としては、根元の薬剤と毛先の薬剤を中間で馴染ませるだけですので、比較的簡単でしょう。
問題は3です。ブリーチでグラデーションを作ります。そしてそれがベースになります。ブリーチをしていない部分としている部分のコントラスト、明るさの差は歴然ですので、上手くグラデーションにしないとそれはそれは残念なスタイルになってしまうのです。
そこで、グラデーションをブリーチで作る際に、大事なことが1つあります。それは、
- 境目を作らないこと。
なのです。
境目があるとクソダサいので、全力で無くすようにします。境目があると、それはグラデではなく、ツートンカラーです。わたし的に、あまりツートンカラーは可愛くないので好きではありません。
そして、ブリーチで毛先のみグラデーションにした場合、ブリーチしたところに入った色は比較的早く抜け落ちるでしょう。問題は、抜け落ちた後も綺麗なグラデーションで可愛くないといけないのです。
こちらをご覧ください。
こちらは、僕が施した、毛先をブリーチで染め、グラデーションを作ったベースの段階です。この後に色を入れます。
ブリーチをしていないところとしているところが、いい感じに馴染んでいるかと思います。
この段階で、綺麗でなければいけません。これがベースになりますので、この段階でパキッと割れていたりとかするともう、色落ち後とか悲惨です。終わりです。SEKAI NO OWARIです。ドラゲナイです。
このブリーチでグラデーションを作っていく技法は、本当美容師1人1人でやり方が違うのですが、僕は境目のところでハケを立てて塗布しつつ水で減力したりしています。ちゃんと真面目にやり過ぎると逆にダメなんですよね。いい加減ではありませんが、良い加減でやることが大切です。なんか名言っぽくなっちゃった。僕らしくないな。よし、うんち。
とまぁ、そんなこんなで、ベースが出来上がると、あとは色をかぶせるだけなのですが、アッシュ系にするならばやはりブリーチした黄色味は消さなければいけません。ですので、ブリーチによる抜け具合を見てバイオレットを混ぜましょう。だいたい10%前後ですね。また、全く関係ありませんが、この時ワンピースのドフラミンゴ編で登場したバイオレットちゃんが脳裏に浮かぶ人は相当なワンピース好きだと思います。ちなみにそれ、めっちゃおれ。
今回は暗めのグレージュがご希望とのことでしたので、根元から中間はしゅごく暗めに設定し、毛先も暗めでしゅが透明感が出るように設定しました。中間部分に関しては、その2種類の薬剤が馴染むように塗布します。
ベースが綺麗ですので、必然と仕上がりも綺麗になる。これが、毛先ブリーチグラデーションの法則です。ベースを侮ることなかれ。基礎を怠るではない。飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。
色がしっかり入っていることがわかります。もちろん、ベースが綺麗なグラデになっているので、色落ち後もとても綺麗でしょう。
そして、
もちろんこのように明るめのシルバーアッシュのようなグラデーションカラーも出来ますし、
ブルーグレーのグラデーションカラーなどもおすすめです。
毛先もうすぐ切るから最後にカラーで遊びたい方や、ヘアアレンジなどよくする方にはグラデーションカラーというのは死ぬほどおすすめなのです。
よかったらぜひ、ご参考くださいませ。