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ブリーチなしのグレージュカラー明るめ〜暗め30選!

原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。お気づきかとは思いますが漢字4文字変えると「菅田将暉」になります。間違いなく最近のトレンドカラーである「グレージュ」。この記事では、グレージュってどんな色なの?ブリーチなしでも出来るの?染まりやすい髪質は?明るめだとどんな感じ?暗めだとどんな感じ?色持ち、色落ちの過程は?といった疑問を、グレージュをこよなく愛しグレージュに愛された男(つまりおれ)が、わかりやすく徹底的に解説させていただきます。

目次

グレージュってどんな色?

スバリ言うと、グレージュとは「グレー」「ベージュ」を合わせた色です。つまり、グレーベージュです。そしてそれを日本人特有の「略し」でグレージュになったわけですね。重厚感のあるグレーというカラーにベージュという柔らかい要素が加わり「柔らかいグレー」という感じになったのがグレージュなのです。柔らかいグレーなんて可愛い過ぎますし、それだけで白メシ3杯はいけますよね。

グレージュはブリーチなしでも出来る?染まりやすい髪の状態は?

あなたがこの記事を見ているということは「ブリーチはせずに、髪を傷ませずにグレージュにしたい」という希望があるが、果たしてそれが出来るのかい?出来ないのかい?どっちなんだい?という疑問が頭から離れず夜もコーヒー飲んで眠れない、という状況なのだろう。

早速答えですが、「出来ます」。楽勝です。僕の手にかかれば楽勝です。6-0です。

しかし、それには髪の状態が大事で、ある程度条件があります。もちろん一人一人髪の状態や髪質が違いますので実際の判断は目で直接見てからの判断になりますが、いくつか挙げさせていただきます。

  • 過去に濃い黒染めをしていないこと
    これはまず1番大事な条件になります。市販、美容院問わず濃い黒染めを使用している履歴があると、難しい場合があります。しかし、あくまで場合ですので、担当の美容師さんにまずはご相談ください。
  • 染める前の状態が明るければ明るいほどいい
    これは条件というよりかは、より綺麗に染まるには、ということです。カラーを繰り返しているとベースが明るくなってきますが、この明るさが明るければ明るいほどグレージュは入りやすいです。もちろん地毛である黒髪からでも染まりますが、その場合は髪質に左右されます。

カラーを繰り返し行えば行うほど、ベースが明るく安定してきます。つまり、黒染めをしていなければどんな髪質でも回数を重ねればグレージュに出来る、ということですね。

グレージュの印象、普通のアッシュとの違い

グレージュはとにかく透明感と柔らかさ。これがダントツです。日本人の髪質特有の赤みやオレンジみを徹底的に無くし寒色系にもっていきますが、寒色系特有の重厚な感じではなく、柔らかくて軽い、ふんわりとした印象をもたらせてくれます。

アッシュとは青色、青紫色がベースですが、グレージュは青色や青紫色にプラス「モノトーン」が加わります。グレーというか、モノトーン。グレーをもっと軽くした色が加わるイメージです。つまり、アッシュとの違いは、柔らかさと軽さ、そして透明感になります。

明るめ~暗めまで30選!レベル別グレージュカラーのヘアスタイル

これからは実際にブリーチなしで染めたグレージュカラースタイルをご覧いただきます。きっとあなたの好きなスタイルが見つかるはずです。たくさんあって迷ってしまうかもですがそれもまた一興。

明るめのアッシュグレージュカラー(10〜14レベル)

明るめのブリーチなしグレージュカラーはベージュのニュアンスが強くなる傾向にありますね。明るめに設定するのであれば、レシピの考え方としてはモノトーンは少なめ、アッシュグレーをベースにして配合します。そして、ブルーやグリーンでガツンと赤みを抹消していきます。

中明度のグレージュカラー(7〜10レベル)

中明度のグレージュは、正直かなりいい感じに染まります。明るさ、色味のバランスが非常に良いです。レシピの考え方として、モノトーンとアッシュを1:1をベースに補色を加えていくと効果的です。

暗めのグレージュカラー(5~7レベル)

 

暗めもまためちゃくちゃ良いです。透明感があるので暗くても透明感があります。ダークグレージュと言われる暗めゾーンでは、暗めでも透明感を出すことに重きを置いたほうが良いですね。つまり、モノトーンベース、アッシュと補色ちょっと、ってイメージですね。

グレージュのグラデーションカラー

グレージュのインナーカラー

グレージュカラーのレシピ・配合の考え方

基本的に、アッシュベースにモノトーンな色味を加えることになりますが、もちろん、お客様一人一人の髪質と髪の状態は十人十色ですので、それに合わせた配合になり、ブリーチなしで行う場合はとにかく髪の中の赤みを消すために、ブルーとグリーンを巧みに操り配合していく必要があります。

しかし、色味が強いブルーやグリーン、アッシュを強調し過ぎると、グレージュ特有の柔らかさ、透明感が失われますので、本当に一人一人に合わせてバランスを取り配合しなければ、いいグレージュには染まらないでしょう。

ブリーチなしで赤みを抹消する色味を使用しながらモノトーンを混ぜ薄くし柔らかさと透明感を、というのがグレージュに染める上での大切な配合の考え方ですね。

こちらの動画では実際に僕が染めたグレージュカラーをご紹介してます。レシピや塗布手順についても公開してますので、是非ご覧ください。

※こちらにも詳しくその他の色味やレシピについて記載してますのでぜひご覧ください。
【2022年最新版】ブリーチなしで染めたアッシュカラーを徹底解説

グレージュカラーの色持ち、退色の過程

結論から言うと、正直グレージュカラーの色持ちは、そこまでよくはありません。透明感を出そうとすればするほど色持ちはよくはなく、アッシュ系自体も分子の大きさの関係で色持ちは良くはありません。髪質、状態、仕上がりの明るさによりますが、基本1ヶ月前後です。色持ちをよくしたい場合は、仕上がりの明るさをやや暗めにする、またはシャンプーをいいやつにするなどの対策が必要でしょう。

そして、色が落ちていく過程ですが、もちろん状態や髪質によりますが、染め上がりより徐々に明るくなっていき、黄色っぽく、または茶色っぽくなっていくでしょう。ですので、色持ちをよくしたい場合、退色後の黄色っぽい感じや茶色っぽい感じが嫌な方は1ヶ月以内の周期で染め続けるといいでしょう。グレージュが抜け落ちる1ヶ月以内に染め続け、グレージュを重ねに重ねていくと、必ず次第に定着し色が落ちにくくなりますので、色落ちしたくない方は出来ればそうしたほうが賢明です。

ブリーチなしグレージュカラーまとめ

今回、このようにグレージュカラーをご紹介させていただきましたが、とにかく僕はこのグレージュというカラーが大好きで、染めるのが毎回ワクワクして楽しいです。この記事を読んで、かなりグレージュのことを理解されたと思います。ブリーチなしでお気軽に染めれますので、僕は全力でこのグレージュカラーをおすすめします。柔らかグレーと透明感のグレージュカラー。よかったら、ぜひ。

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