シルバーを感じさせるハイトーンなアッシュカラー!
東京新宿でフリーランスの美容師をしている楠本真澄です。初めて行ったラーメン屋や居酒屋で「お兄さんて、こちらよく来られてますよね?」と言われたことが4回あります。なぜ?
今回のカラーは、シルバーのような輝きを放つアッシュカラーになります。ハイトーンでも赤みがなく透き通ってます。まるでサイパンのマニャガハ島の海のように。
ブリーチはしていないので、ツヤがあり、色落ちも穏やかになります。サラサラとした手触りを実現する僕のカラーは、控えめに言っても今年のベストジーニスト賞に選出されることは確実と言われています。
さて、今回のカラーのレシピとしては、実はバイオレットを効かせているんですね。あなたは今、「はて? バイオレットなんて感じませぬが?」と思ったことだろう。
カラーリングというのは、染める前のベースによってレシピは大きく変わります。なので、同じ仕上がりを目指したとしても、人によってレシピは異なるということ。
今回の場合は、染める前のベースとしては「黄色」みが強く、普通に何も考えずにアホみたいな顔してアッシュベースのレシピを選定すると、マットに強くよってしまいます。なので、黄色みを消すために、バイオレットを混ぜます。しかしこのバイオレットの比率が、鍵というか、キーというか、センスを問われるものになります。
バイオレットは赤みも帯びているし、青みも帯びています。入れ過ぎると赤くなりブラウンのようになるし、逆に足りないとマットによりシルバーが全く出ない、ということに。
この比率はもちろん、お客様の髪の状態、質、薬剤履歴、最近観た映画、などによって大きく変わり、僕はいつもそれで悩み、毎晩8時間しか睡眠できません。
また、バイオレットにもさまざまなバイオレットがあり、ピンクバイオレットなのか、ブルーバイオレットなのかでもまた、仕上がりは変わります。今回はブルーに少しだけ寄ったバイオレットを20%配合しました。しかし、仕上がりはバイオレットは感じない。僕の狙い通り。真実はいつもひとつ。じっちゃんの名にかけて。
このような寒色系のカラーは、明るくても落ち着いた雰囲気を纏えます。よかったらぜひ、一度お試しください。