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デジタルパーマ、縮毛矯正をしている場合のアッシュカラーは工夫が必要

東京新宿でフリーランスの美容師をしている楠本真澄です。かっこいい横文字選手権にて「ビーフストロガノフ」で準優勝したことがあります。

今回のアッシュカラーなのですが、「熱変性」を起こしている髪に対するアッシュカラーのお話をします。ぜひ、血眼になってご覧ください。

普段と発色が異なるケース

ヘアスタイルにおいて、カラーリングはめちゃくちゃ重要な要素の一つです。髪色ひとつで印象はめちゃくちゃ変わりますし、僕は今黒髪ですが、もし僕が「派手ピンク」な髪色だと、普通にスーパーとかで野菜とか見ててもおかしな光景になってしまいますよね。誰がイグジットやねん。

そんなカラーリングですが、デジタルパーマや縮毛矯正などの施術を受けた髪にカラーリングをする際には、発色が異なることがあります。その原因は、髪の毛のタンパク質が変性しているから、ということに他なりません。わかりやすく言うと、生卵に火を入れると、固まりますよね?それと近いことが、髪の毛の中で起こっているのです。それを「熱変性」と言い、さらに目玉焼きをした後に生卵に戻すことが無理なように、熱変性を起こしたタンパク質は元に戻ることはありません。

そして、「生卵の状態」と「焼き卵の状態」とでは、カラーリングの際、染まり方が異なる、ということが起こってしまいます。ちなみに僕は、卵かけご飯が最後の晩餐でも構いません。

そこで、今回は熱が加わっている部分が混合している場合に綺麗なアッシュカラーに染める手法をご紹介します。この手法は、デジタルパーマや縮毛矯正などで熱が加わっている部分を補正し、均一な発色を実現するために行われます。

髪の毛全体をアッシュ系に染める場合は特に注意が必要です。赤系やブラウン系も多少注意は必要ですが、1番難しくてディフィカルトな色味は、アッシュ系などの寒色系になります。

基本的に、熱変性を起こしている部分は痛んでいます。その痛みも相まって、アッシュ系で染めると、その部分だけかなり濃く染まってしまい、暗くなります。逆グラデーションとかになる理由はそれやねんな。

僕はその部分に、クリアというカラー剤を混ぜます。割合としては、30%〜50%。上の画像のちょうど中間から、クリアを混ぜて塗布していきます。

クリアは、色を薄めるカラー剤になっており、さらに色の吸い込みを緩和する働きがあります。僕は、熱変性を起こしている髪には必ずクリアを用います。もしクリアがない状態ですと、それはオムライスに卵がないのと同じことなのです。たぶん。

この手法で、熱変性を起こしている部分が混合している場合でも、均一な発色で綺麗なアッシュカラーを実現することができます。

アッシュカラーはシックでもあり、クールでもあり、大人っぽい印象を与えることができます。さらに、髪の毛を柔らかく、細く見せる効果もあります。透明感が生まれるのはそのためですね。アッシュカラーで3:3の合コンに行けば、5人から言い寄られることは間違いありません。

熱変性を起こしていても、ぜひ綺麗なアッシュにしていきましょう。

てへ。

 

 

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