【明るめから暗め20選】ブリーチなしのラベンダーアッシュカラー!
今回は、可愛い髪色の代表である「ラベンダーアッシュ」というカラーをご紹介致します。ラベンダーアッシュってどんな色なの?明るめだとどんな感じ?暗めだとどんな感じ?色落ち後や色持ちは?ブリーチなしでも出来る?といった疑問をアッシュカラー専門の僕がわかりやすくご説明させていただきます。
目次
ラベンダーアッシュカラーの魅力
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。全国なで肩選手権[男子・個人]で準優勝したことがあります。
あなたがこのページを見ているということは、ラベンダーアッシュに染めたい、染めてみたい、染めちらかしたい、と思っているのではないだろうか。しかも、ブリーチなしで染めたい、という願望があるのではないだろうか。
もしそうだったら、このページを訪れて正解だ。ラベンダーアッシュは、ブリーチなしでも充分可能なのだ。今回は僕がブリーチなしでカラーリングした様々なラベンダーアッシュカラーのスタイルを明るさ別にご紹介致します。
デザインでは、グラデーションやインナーカラーもあります。あなたがこのページを見終わる頃には、ラベンダーアッシュについてとてもよく理解でき、なりたい仕上がりのイメージが明確になり、ラベンダーアッシュについて不安に思っていたことがなくなり、とても晴れやかな気持ちになって最終的にはお尻が二つに割れることだろう。
そして、その際使用したカラーレシピ(配合・比率)もご紹介させていただきますので、よかったらご参考までに。
ラベンダーアッシュってどんな色?
まずは、アッシュという色の説明から。アッシュとは、ヘアカラーの世界では「青色」「青紫色」「青灰色」を指します。青みがかった灰色、という感じですね。つまり、バリバリの寒色系の色です。赤みがなければないほど綺麗なアッシュになっており、透明感がよく出て柔らかな質感が出るのが特徴です。
そして、ラベンダー。ラベンダーとは、紫色の花ですよね。つまり、そう。紫です。なので、ラベンダーアッシュとは、「青紫」という感じですね。
他にも、紫がそのまま命名されたバイオレットアッシュや、僕がよく紹介するピンクアッシュも同じくくりになり、それらをまとめてラベンダーアッシュと呼びます。
ラベンダーアッシュカラーは、ブリーチなしでも出来る?
いい質問だ。とてもいい質問だ。いい質問過ぎて、質問内容を忘れそうだ。
結論から言うと、「出来る」ということになります。もちろん、ブリーチをしたような発色、透明感には届きませんが、近づけることは充分可能といえます。ラベンダーアッシュのようなアッシュ主体のカラーにブリーチなしで綺麗に染め上げていくには、地毛の中の赤みを削らなければ、綺麗に発色してくれません。それをブリーチを1回行い赤みの正体であるメラニン色素を抹消してもいいのですが、ブリーチを行うと痛みにスピーディな色落ち、ツヤが失われます。
ブリーチしないで綺麗に発色させるには、髪質にもよりますが、「回数」が鍵になります。どんな髪質でも、月1ペースで4,5回くらい重ねていくと、とても綺麗に発色してくれます。髪質によっては、黒髪からでも充分綺麗に発色してくれることもあるでしょう。
ですので、ブリーチなしでも充分「出来る」ということになります。
ラベンダーアッシュカラーがもたらす印象
アッシュは青色。ラベンダーは紫色。寒色系と、暖色系。相反する両者のコラボレーションがもたらす印象ですが、ズバリ「フェミニン」な印象になるでしょう。暗くても明るくても、寒色系であるアッシュの中にほんのり甘く存在するラベンダーが、女の子が大好きなピンクのような発色をし、とても可愛らしい感じになります。ですので、基本、どんな女性にも似合うこと間違いなしですし、特にフェミニンなお洋服などを好む方にとても人気のある髪色になります。もちろん、ラベンダーアッシュの明るさによっても印象が変わってきますので、下の明るさ別ラベンダーアッシュカラースタイルをご参考下さいませ。
明るめ~暗めまで!レベル別ラベンダーアッシュカラースタイル!
ここでは、カラースタイルとともに僕がその時使用した薬剤、レシピも載せていきます。グラデーション、インナーカラーのスタイルもありますので、ぜひご参考くださいませ。
(*BA,BV,PV,GRAY→アソートアリア A,MT,CB→プロマスター)
明るめのラベンダーアッシュカラー(10〜14レベル)
[根元・8BA:10PV→2:1 毛先・A9p:10PV→2:1]
[根元・10BA:8PV→4:1 中間毛先・A9p:10PV→3:1]
[根元・10BA:10PV→3:1 中間毛先・12BA:10PV→5:2]
[根元・10BA:10PV→4:1 中間毛先・A9p:10PV→3:1]
[根元・10BA:8PV→3:1 中間毛先・A9:MT9p:8PV→2:1:2]
中明度のラベンダーアッシュカラー(7〜10レベル)
[根元・8BA:6BA:8PV→2:2:1 中間毛先・A7p:MT8p:PV8→3:1:1]
[根元・8BA:8PV→3:1 中間毛先・A8p:MT8p:8PV→2:1:1]
[根元・6BA:8BA:8PV→2:1:1 中間毛先・A7p:MT7p:8BV→3:1:1]
[根元・6BA:8BA:8BV→3:1:1 中間毛先・8BA:10BV→3:1]
[根元・6BA:8PV→3:1 中間毛先・A7p:8PV→3:1]
[根元・6BA:8PV:8BV→2:2:1 中間毛先・A8p:P7p:8BV→3:1:1]
暗めのラベンダーアッシュ(5〜7レベル)
[根元・BA6:8PV→4:1 中間毛先・A7p:BV8:6PV→8:1:1]
[根元・BA6:6PV→3:1 中間毛先・A7p:MT6p:6PV→2:1:1]
[根元・6BA:6PV→5:1 中間毛先・A6p:MT7p:6PV:CB5p→2:2:1:10%]
[根元・6BA:8BV:6PV→5:1:1 中間毛先・A7p:8PV:6PV→4:1:1]
[根元・6BA:8BV→4:1 中間毛先・A7p:MT7p:8BV→3:1:1]
ラベンダーアッシュのグラデーションカラー
[根元中間・6BA:8BA:PV8→2:2:1 毛先(ブリーチあり)・A9p:MT9p:10BV→3:1:1]
[根元中間・6BA:6PV→4:1 毛先(ブリーチあり)・A8p:MT7p:8BV→2:1:1]
ラベンダーアッシュのインナーカラー
[インナーカラー(ブリーチあり)・PV10:CL→1:1]
[根元から毛先・CB5p]
[インナーカラー(ブリーチあり)・PV8:CL→1:1]
[根元・6BA:10PV→3:1。中間毛先・8BA:10PV→3:1]
※実際に同じ薬剤とレシピで染めても、髪質、状態、技術力により同じ発色になるとは限りません。あくまで参考程度に留めてください。
ラベンダーアッシュカラーのレシピ・配合の考え方
上記のレシピの通り、基本的に[寒色系アッシュ:暖色系ピンク・バイオレット→3:1〜4:1]の割合で配合するのが良いでしょう。例えばアッシュとピンク・バイオレットを1:1で配合した場合、かなり暖色に寄りめちゃくちゃ赤くなります。これは、ブリーチしているときの考えだとアリですが、ブリーチなしの赤みが存在している髪に赤みを大量に入れるとそれは赤くなりますよね、という考えに基づきます。ブリーチなしの場合、基本的にピンク・バイオレットは少なめでオッケーです。もちろん、お客様とのカウンセリングでどのくらいラベンダーを出したいかを把握し、そのうえで1人1人の髪の状態によって配合をしていくことがとても大事になります。
ラベンダーアッシュカラーの退色の過程・スピード
ラベンダーアッシュ系は、ベースがアッシュ寄りになってますので少しやはり早めです。しかし、ラベンダーというピンクやバイオレットの赤みが入っているぶん、シンプルなアッシュ系よりは確実に落ちにくいというメリットがあります。個人的には色持ちはいいのでは?なんて思います。
そして、退色の過程でいうと、ラベンダーアッシュに染める前の状態にかなり左右されますが、染める前に黄色っぽかった方は、途中でグレーっぽくなり、カラーを2度楽しめる的なとてもなんかいい感じになります。赤みがありオレンジっぽくなってた方は、シンプルに緩やかに落ちていく感じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?お気に入りのカラースタイルは見つかりましたか?ブリーチなしでもこんなに綺麗に発色が出来るラベンダーアッシュですが、本当、なんていうか、心からとてもオススメです。スタイルを見てわかる通り、ツヤも出やすいですね。シンプルなアッシュやグレーに飽きた方、可愛らしい雰囲気が好きな方、色持ちをよくしたい方、ぜひご参考くださいませ。