スモーキーグレージュカラーとアッシュを維持させるコツ
ハリーポッターのタイトルみたいになってもた。わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。先日犬とあっち向いてホイしたら負けました。
今日はよくある質問である「どうしたらオレンジとか赤い茶色にならずにアッシュを継続出来ると?」にお答えします。なぜ博多弁かは気にしないでください。
アッシュ系カラーを持続させるには?
よくお客様から聞かれますが、結論「月1で継続してアッシュ系カラーに染め続けることが大事さ」というのが答えになります。
我々日本人の髪の地毛は、もともと赤みを帯びた黒褐色になり、アッシュ系カラーとは真反対の色になります。
だからアッシュ系にしたいし、アッシュ系が持続しないのです。ブリーチなしの場合、アッシュ系に染めても赤みを完全に消せているわけではないので、徐々にアッシュが落ちて赤みが姿を表します。それが色落ちであり、オレンジを帯びた茶色になる原因なのです。
僕が提案したいのは、アッシュ系に染め、そのアッシュが髪の中にまだ若干存在しているタイミングで染める、というもの。
髪質や明るさによりますが、アッシュに染めて2ヶ月以上経つと基本アッシュは全て抜け落ちており、かなり赤みを帯びていると思います。その状態からアッシュに染めても、真反対の色から染めるため発色が弱い、もしくは持ちが悪い、ということが起こってしまいます。
そうならないために、1ヶ月前後のペースで染め、アッシュが抜け落ちる前にアッシュを重ねます。そうすることにより、より一層アッシュが濃くなり、継続していくうちに全く赤みを帯びた茶色にならない、ということがわかっています。
なので、月に一回ペースでアッシュ系に染めよう、ということになります。
そして、例えばそのうちの一回だけめっちゃ真っ赤に染める、なんてことをするとまたアッシュが乗りにくくなります。赤系は特に髪の中に残りやすいです。
また、月に一回ペースで染めるとあれなんやない?ダメージするんやない?とあなたは思うかもしれませんが、僕は必要でなければ微アルカリカラーを必ず使用します。
微アルカリカラーとは、明るくすることが出来ないカラー剤になりますが、明るく出来ないということはパワーが弱い、というかダメージがほぼないカラー剤になり、しかし発色が綺麗なカラーになります。
あまりみなさん聞き慣れてないと思いますが、理由は使っている美容師が少ないためです。何故少ないのか?それは「使いこなすのが難しいから」になります。しかし使いこなせればダメージレスなカラーが可能になり、さらに発色も綺麗、艶も出る、ということに。
僕はこの手法で10年ほどやっていますので、なんていうか、息をするように使いこなせます。
つまり、相対性理論ということですね。
こちらのお客様も月1ペースで来ていただいており、めちゃくちゃ綺麗なスモーキーグレージュに染まっております。
よかったらぜひ、ご参考ください。
もちろん、月に1回じゃなくても、僕は全力でアッシュに染めさせていただきますので、遠慮なさらずにどんな周期でもお越しください。
あくまで今回は「赤くならずにアッシュを継続させるコツ」ですので、ご参考までに。
1年に1回でも構いませんので、お気軽にお越しくださいませ。