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ヘアカラー【アッシュ】とは?アッシュカラー専門美容師が徹底解説!

原宿、表参道でアッシュカラー専門の美容師をしている楠本真澄です。普通に撫で肩です。この記事では、アッシュカラーの様々な種類をご紹介し、ブリーチあり、なしで染めた際の色味の違い、色落ちの過程、早さは?など、これから初めて染める人やアッシュに髪色を変えたい人にわかりやすく詳しく解説させていただきます。

目次

アッシュとは何色なのか?

ヘアカラーの世界でアッシュとは「青みがかった灰色」を指します。寒色系に分類され、特徴としては透明感、透け感を非常に感じやすく、柔らかくて軽やかな質感になるカラーになります。


出典:プロマスターカラーチャート

アッシュに染めるにはブリーチは必要?

日本人の地毛は基本的に黒髪であり、それは黒のメラニン色素が含まれているからに他なりません。厳密に言うと赤黒い色素などで黒髪に見えているのですが、黒髪からアッシュに染めようとした場合、その赤黒い色素がアッシュに染まる邪魔をしてしまいます。アッシュは「青灰色」になり、その赤黒い色素と反対色なのでアッシュが打ち消されてしまいます。そこで、その赤黒い色素を一気に取り除く施術、それがブリーチになるのです。
アッシュを綺麗に鮮やかに染めるには、ブリーチはとても効果的に働きます。しかし、ブリーチは髪への負担が非常に強くとても傷みます。色落ちも激しく、色が抜けきると金髪になったり派手めな印象は否めません。ブリーチに関しては、あなたのライフスタイルに合わせて行ったり、控えたりするのが望ましいでしょう。以下に、ブリーチが必要な場合、必要でない場合を簡単にまとめました。

ブリーチが必要な場合

  • とても鮮やかなアッシュに染めたい
  • 赤みが一切ないアッシュに染めたい
  • ダメージに耐えれる髪質、状態

ブリーチが必要でない場合

  • 髪を傷ませたくない
  • 色落ちが緩やかでいたい
  • ツヤを保ちたい
  • 綺麗な髪の毛でいたい

そして、結論、ブリーチをしなくても十分綺麗なアッシュには染められます。めっちゃシルバーなアッシュとかめっちゃハイトーンのアッシュだったらブリーチは必要になってきますが、基本的には必要ありません。
あなたがしたい髪色によってブリーチが必要か不必要か変わってきますので、担当の美容師と相談しながら決めていくことをお勧めします。

ブリーチなしで染めた様々なアッシュカラー8種

アッシュといっても様々なアッシュが実は存在します。緑がかったアッシュだったりグレーが強いアッシュだったり、、、
ここからは、僕がお勧めするアッシュに分類される人気のヘアカラー8種類をご紹介します。僕が実際にブリーチなしで染めたスタイルになりますので、ぜひご参考ください。

アッシュグレーカラー

アッシュとグレーを組み合わせた髪色。アッシュ系最強の組み合わせかもしれません。ブリーチなしだと暗めがおすすめで、明るめだとブリーチすることをおすすめします。
ブリーチありとなしで染めたアッシュグレーの比較や綺麗に発色する方法!

アッシュグレージュカラー

グレージュとは、グレーとベージュを組み合わせた髪色になります。アッシュグレージュはとても人気の髪色で、アッシュグレーに比べ柔らかさが強い印象。ブリーチなしだと暗め〜やや明るめまで、めっちゃ明るめだとブリーチすることをおすすめします。
ブリーチなしのグレージュカラー明るめ〜暗め30選!

ミルクティーアッシュカラー

その名の通りミルクティーのような柔らかくて優しい色になります。基本明るめの髪色になります。ブリーチなしでも明るめに出来ますし、もちろんブリーチしてもとても可愛くなります。
超透明感!ブリーチなしで染めたミルクティーカラー11選!

オリーブアッシュカラー

マットアッシュ系とも言う緑を混ぜたアッシュカラーです。赤みを最大限消せる色味は緑になりますので、アッシュとの相性もよくどんなに赤みが強い人でも染まりやすいです。よって、ブリーチなしでも出来ますし、ブリーチしてもめちゃくちゃ綺麗です。
【最新版】ブリーチなしで染めたオリーブアッシュカラー12選

ラベンダーアッシュカラー

紫をベースにしたアッシュカラーになります。ピンクアッシュカラーにも似てますね。寒色アッシュ系の中でも、暖色の要素を取り入れた髪色でとても可愛いカラーとなります。どんな明るさでも染まりやすく、色落ちも非常に綺麗です。
明るめから暗め20選】ブリーチなしのラベンダーアッシュカラー!

ブルーアッシュカラー

アッシュは青みがかった灰色ですが、さらに青みをプラスさせたのがブルーアッシュカラーになります。1番寒色系に寄っており、それゆえに透明感も果てしないのです。どんな明るさでも綺麗に染まります。個人的にとてもおすすめしたい髪色ですね。
ブリーチなしで染めたブルーアッシュカラーを明るさ別に解説

アッシュベージュカラー

アッシュをとにかく柔らかくして、ベージュ系に寄せた髪色。基本明るめがおすすめです。ブリーチしてもしてなくても、とにかくめちゃくちゃ柔らかく優しい髪色になります。

スモーキーアッシュカラー

灰色の要素を増大した髪色がこのスモーキーアッシュカラー。シルバーっぽいニュアンスが好みの方にもおすすめで、クールで可愛い印象を与えてくれるでしょう。

ブリーチありで染めた様々なアッシュカラー4種

毛先のみブリーチグラデーションにして染めたアッシュグレージュカラーです。ハイトーンでありながらグレージュ感が強く出ています。

全体をブリーチしてから染めたラベンダーアッシュカラーです。鮮やかさと透明感があります。

こちらはブルーアッシュに染めたインナーカラーです。ブルー系は特にブリーチすると鮮やかに染まります。

メンズショートのホワイトアッシュカラーです。このくらいの白さだとやはりブリーチは必要ですね。とても綺麗でメラニン色素は全くないのが伺えます。

やはり、ブリーチをすると鮮やかさが非常に強く出ますね。ハイトーンなアッシュやホワイトに近いアッシュにしたいならば、ブリーチすることをお勧めします。最近のブリーチ剤はダメージをさせ過ぎないように考慮したものも多く、ツヤもある程度は保てます。インナーカラーやフェイスフレーミングカラーなどのデザインカラーも楽しみたい方には、やはりブリーチは非常におすすめです。
フェイスフレーミングカラーとは?様々なスタイルやお勧めの色味11選

地毛の黒髪からアッシュに出来る?

結論、ブリーチをするしないに関わらずアッシュに出来ます。ブリーチを使用すれば地毛から綺麗なアッシュにすることはもちろん可能ですし、ブリーチなしでも地毛からアッシュに染められます。しかし、ブリーチなしで地毛から1回で染める場合は、髪質によって色味が濃かったり薄かったりと、差が出ます。基本的に、髪が太くて固くて赤みが強い髪質の方は1回では綺麗なアッシュにはなりにくく、髪が細くて柔らかい人は赤みが少ない傾向にありますので、比較的アッシュに染まりやすいと言えます。

ブリーチなしで地毛からアッシュになりにくい髪質の方でも、何回かアッシュに染め続ければ綺麗なアッシュになることは間違いありません。なので、どなたでもどんな髪質の方でも、ブリーチをしなくてもアッシュに染められる、ということですね。

アッシュの色落ちの仕方、早さは?

アッシュは、色持ちの良さはそこまで良くはありません。これは分子の大きさと赤みが強い日本人の髪質特有の理由が大きいと言えます。やはりもともとある赤い色素がアッシュの邪魔をしてしまうのです。染める前のベースによりますが、3週間〜6週間ほどで抜け落ちてしまうことでしょう。

しかし、アッシュの色持ちをよくする方法が3つあります。それは、

  1. 色が抜け落ちる前にアッシュにまた染める
  2. 洗浄力が優しいシャンプーを使う
  3. アッシュシャンプーやアッシュトリートメントを使う

1は、アッシュが完全に抜け落ちる前に染め続ければ、アッシュの色落ちはかなり抑えられ常に綺麗なアッシュになっているということ。

2に関しては、基本的にカラーはシャンプーと日焼けによって落ちます。シャンプーを美容室専売のアミノ酸系シャンプーなどに変えて、洗浄力を抑えられれば色持ちは格段によくなります。また、一日中陽射しが強いところにいると紫外線を浴びまくってカラーが分解されてしまうので、帽子などを被ると非常に効果的です。

3は、色付きシャンプーを使用して、抜け落ちた色の補充をしながら色落ちを防ぐ方法になります。これも効果的ではありますが、費用の面や次のカラーチェンジの際に支障をきたす場合もありますので、シャンプーに関しては2の優しいシャンプーがおすすめです。

また、アッシュの色落ちはすこぶる綺麗です。間違いなく綺麗です。染める前のベースによりますが、まずはベージュっぽく抜けてきて、その後ベージュブラウンのようになってきます。抜け落ちても柔らかさが残るような髪色になるのがアッシュ系カラーの特徴とも言えますね。

ヘアカラー【アッシュ】まとめ

アッシュカラーは、透明感があって非常に綺麗な髪色です。さらに、さまざまな色と掛け合わせることによって印象も変わり、鮮やかな髪色にすることが可能です。ブリーチをしてもしなくてもとても綺麗な髪色になりますので、良かったらぜひ一度染めてみてください。

こちらの動画では僕が染めたブリーチなしで染めれるアッシュカラーをご紹介しております。併せてご覧ください。

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