ダメージレスカラーとわたしがピグメントカラーをおすすめする理由
※ややプロ向けの記事です。
わたくしは東京、新宿で美容師をしている楠本真澄です。なで肩でリュックが落ちてくることが悩みです。今回は「ダメージレスカラー」について述べていきます。本当のダメージレスカラーとは何なのかを突き詰めていきながら、わたしが愛用するプロマスターのピグメントカラーをおすすめする理由などについて記述していきます。
目次
ダメージレスカラーとは
先日、わたしのYouTubeチャンネルで「ホーユーのピグメントカラーはアディクシーと比べると彩度が薄いように感じるのですがどうのようにお考えでしょうか?また、ピグメントカラーを使うメリットを教えていただきたいです。」と素晴らしいコメントが来て、今回この記事を書こうと筆を取りました。
結論から先に述べさせていただくと、彩度云々の前に、非常に弱いアルカリである微アルカリカラーのピグメントを使用することがお客様の髪をダメージから守る最良の選択、だとわたしは考えます。
ダメージレスカラーとは「髪の傷みがない、または少ないカラーリング」ということになります。通常、カラーリングというのは、1剤と呼ばれるアルカリ剤と染料が入ったもの、そして2剤と呼ばれる過酸化水素水を混ぜ、その化学反応で髪を明るくしたり鮮やかな色に染めたりします。
弱酸性の髪に対しアルカリ剤の働きで髪を膨潤させキューティクルを開かせ、毛髪内部で発色を行わせます。その際、毛髪内部のタンパク質などの成分が抜け出し髪が傷んでいくのです。
つまり、カラー剤の中に強いアルカリが入っていることはダメージレスカラーとは言えないのでは、とわたしは考えます。(厳密に言うと過酸化水素水、そしてそのパーセンテージも関係しますがこの記事では割愛します)
アルカリは髪を明るくする上では必ず必要になる成分です。また、彩度を高めたい時にも役立ちます。なのでわたしは「アルカリは悪だ」とか言うつもりは全くありません。
しかし、明るくしない場合はどうでしょう。髪を暗くしたり、色味だけ入れたい場合は?
その場合、強いアルカリは必要ない、とわたしは考えるのです。(もちろん必要な場合もあり、それは後で記述します。)
微アルカリカラー「ピグメント」とは
ホーユーのピグメントカラーは、アルカリがとても弱い微アルカリカラーになります。ピグメントのみですと、過酸化水素水6%を使用しても明るくなりません。つまり、ブリーチ力がないのです。
微アルカリですので、そこまで髪を膨潤させずにキューティクルも開かせません。
基本的にトーンダウンや色味だけ入れたい時に使用しますが、ということはほぼほぼすでに明るくなっている髪が対象になり、明るくする必要がない場合は、ピグメントでわたしは染めます。
すでに明るい髪に強アルカリでトーンダウンする場合、
- 再び髪を膨潤させキューティクルを開き髪の中の成分を流出させ傷ませる
- 傷み、ダメージのせいで色持ちが良くない
- 染めたてはいいが、時間が経つにつれツヤが失われていく
- メラニン色素をさらに破壊するので色落ち後とても明るくなる
ということが起きます。
しかし、ピグメントカラーでトーンダウンする場合は、
- 微アルカリなので膨潤させずキューティクルもそのままで染められる
- ほぼ傷ませないので色持ちがいい
- ツヤが続く
- 色落ち後もそこまで明るくならない
となります。
しかし、あえて強アルカリを使用する場合も往々にあり、ビビットな暖色を出したい時や、トーンダウンはするけどメラニン色素は削っておきたい時など、その時はわたしもアルカリカラーを使用します。
そして、ピグメントは決して彩度は低いわけではなく、微アルカリでも発色は素晴らしいです。
たしかに、アルカリカラーと比べると濃さはほんの少しだけ弱いかもしれませんが、濃すぎてもよくないよね、と考えてまして、例えばピグメントのほうが、透明感が出やすく、ツヤも出やすい。さらに、色持ちも良いとなったら、ピグメントのほうに軍配は上がる、と考えてます。
まとめ
わたしも時と場合によってアルカリカラーと微アルカリカラーを使い分けてます。ようは、正しい知識や経験の上でどれを使うか選択してほしい、ということですね。絶対にアルカリカラーが良い、とか微アルカリカラーを使わないなんてダメだ!なんて言うつもりはさらさらありません。
しかし、必要もないのにアルカリカラーを使用され髪がボロボロに傷んでいるお客様もとても多いと感じてます。適材適所に、より良いカラー剤を使用することが広まることを願います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。