縮毛矯正した髪にデジタルパーマしたら失敗!綺麗に戻す施術事例ご紹介します
原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。パン屋さんに行くと、必ずトングでカチャカチャしてしまいます。
今回のお客様の履歴としては、
- 縮毛矯正を半年に一回のペースでかけている
- 前回は8月で3ヶ月前
- カラーはしていない
- 2週間前にデジタルパーマをかけたがうまくかからなかった
- 1週間前にもう一度同じサロンでデジタルパーマを再びかけた
- チリチリになって全くまとまらない
- めちゃくちゃボサボサになってしまった
ということでした。とにかく直したい一心で、わたしのところへお越しいただいた次第です。
お客様は、とても落ち込んでおられました。大好きなアーティストのライブがあるというのに、この髪ではとてもじゃないけど行けない。いや、行ったところでこの髪じゃ入れてもらえないかもしれない。
お客様は言いました。
「夢も希望もない」と。
わたしは、かける言葉が見つかりませんでした。
お客様はさらに、
「もういっそのこと、チワワに蹴られて、死にたい」
とおっしゃられておりました。
そして、わたしは言いました。
「致命傷には、ならないかと」
今回の施術は、もうね、超高難度施術になります。
これは大変である。とてもとても大変である。
理由としては、まず縮毛矯正をしている髪にデジタルパーマをかけているということ。縮毛矯正は強い薬剤を用いて、途中で高温アイロンによる熱処理が行われます。仕上がりの見た目的にダメージがあるとは思われないこともありますが、ダメージはやはり大なり小なりあります。
そしてデジタルパーマも、強い薬剤を用いて途中で高温ロッドによる熱処理が行われる施術です。
高温で真っ直ぐにしたものをさらに再び高温にてカールを作るということは、髪への負担がとても激しくそれはそれは傷みます。
さらに今回は、デジタルパーマがうまくかからなかったといってもう一度デジタルパーマをかけてしまっています。あぁもう、なんということでしょう。
髪へ負担、ダメージは計り知れません。
こちらがその状態。見た目以上に、手ぐしは通らずチリチリになっていて広がっています。ここからさらに薬剤施術をするのは言語道断。中間部分あたりから千切れてもおかしくはなく、さらに広がることもあるしダメージは蓄積されるし、一度濡れると乾かない可能性も、、、最悪の場合は、世界が滅びる可能性だってあります。
しかし、お客様はこれを直したいという想いを持ってわたしのところへお越しいただいている。
そんな想いを無下には出来ないし、わたしはその想いを叶えられる唯一無二の存在である、とじゃらんとかにも載っていたし。
スーパーディフィカルトな施術でも、わたしの技術と経験はそれをも凌駕すると自負しております。
ここに奇跡が生まれました。このまとまりのある美しい髪は、本当に縮毛矯正してデジタルパーマを2回かけて死んだ髪なのだろうか。
疑うのも無理はありません。それくらい、信じられない変化である。
綱渡りのような施術技術が求められましたが、わたしからすると朝飯前。ちちんぷいぷい。エクスペクトパトローナム。
同じようなお悩みある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。