超絶グレーと暗髪の相性は抜群。どんな髪質でもグレーになるでしょう。
東京新宿でフリーの美容師をしている楠本真澄です。だれもが羨む撫で肩をしております。
暗髪とグレーの相性は、生姜焼きにマヨネーズよりも相性が良く、大変ご好評いただいている僕の十八番カラーになります。今まで幾度となく染め続けたカラーになり、今年もしかしたら直木賞をいただけるやもしれませぬ。
グレーと暗髪。グレーを強めに発色させられる秘訣とは
グレーというのは、なかなかブリーチなしで染めるとなると発色がディフィカルト、つまり難しいカラーになります。我々ジャパニーズの髪質は赤みを含んだ黒髪になり、その赤みがグレーやアッシュといった寒色系の発色を妨げる要因となっております。
その赤みをブリーチを用いて脱色するのですが、ブリーチをするというのはいやはや少々問題が生じます。髪は傷み、色が抜けるスピードは早く、髪は乾きにくくなり、おじいちゃんとかに会うと「おやまあ」とびっくりされます。
そこで、やはりブリーチなしでグレーにしたいということになるのですが、問題はその赤みをどうするか。
グレーというのは、「無彩色」といわれる分野というかジャンルというかグループというかバンドというか。色素を持たない色ですので発色の仕方がとても繊細で難しく、簡単に赤みに負けてしまいます。サッカーでいうと7-0くらいで負けてしまいます。
まだアッシュやオリーブなどのほうが発色しやすいのですが、グレーはめちゃくちゃ難しいのです。
では、どのようにしてグレーにすればいいのでしょう。いくつか方法があり、ひとつは「暗さで赤みを抑えつける」という寝技的なアレです。
暗髪に染めることにより、赤みを表面に浮き上がらせないようにするのです。
こちらをご覧いただいてわかるように、そうすることにより強いグレーの発色が可能となるのです。
こちらのお客様は、本来とても赤みが強い髪質のお客様でした。髪の中に存在した赤みが猛威をふるっており「もう少しでカズレーザーになるところやったで」といつも申しておられ、僕のところへ来ていただく度にグレーに染めてカズレーザーにならずにすんでおります。
このような明るさ、暗さのグレーであれば、基本どんな髪質の方でも染め上げることができるでしょう。そう、私ならばね。
ぜひ一度体験してみてください。ではまた。