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根本プリン部以外ブリーチ毛でワンプロセスのカラーで綺麗に繋げられるよ!

わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。先日犬とマリカーして負けました。

今回は実はとても難しい技術、ブリーチ部分と根本プリン部分をワンプロセスのカラーで綺麗にナチュラルに繋がるカラー技術をご紹介致します。ご興味ある方はぜひ耳の穴かっぽじってよくお聞きください。

なぜ難しいのか

例えば、ブリーチしていて伸びてきたらまた根本だけブリーチをするブリーチリタッチをすれば、簡単に繋がることは容易に想像できますよね。根本から毛先までのベースを均一化し、普通にダブルカラーをするわけですから簡単に繋がることでしょう。

しかし、「もうブリーチはしたくない」「ブリーチは卒業したい」「マンチカンを飼いたい」という場合、伸びてきた地毛の黒髪部分と、ブリーチしている部分が生まれ、ブリーチなしでカラーしたい場合、ベースが全く違う部分同士を繋がる必要があります。

じつはこれめちゃくちゃ難しくて、ベースというか状態が全く違いまして、例えば一色のカラーで2部分を染めたならば、ベースが違うため全く異なる色に仕上がります。

白い画用紙に青色の絵の具で書いたらもちろん青になりますが、黒い画用紙に青を入れても青にはなりません。わかりやすく言うとそんな感じで、つまり地毛の根本部分とブリーチ部分とで全く違うカラーレシピを用いて塗り分けをしなければなりません。

異なるベース、異なるカラーレシピを使い、同じ仕上がりを目指すというのは以外と難しく、出来る人も地球上で60億人くらいしかいません。

だから今回のようなカラーは、とても難しいのです。

施術事例

実際に染めさせていただいた事例をご紹介します。

まずはこちらをガン見してください。

ぱっと見で、根本部分はブリーチしていない部分、それ以外はブリーチしている部分、とわかるかと思います。

これを、一度のカラーで綺麗に繋げていきます。

こちらのお客様のご希望で、ベージュブラウンのような仕上がりを目指します。

カラーレシピを考える上で、必要なことが「1つ」あります。それは、

  • 明るさを均一に合わせる
  • 彩度、色の濃さ、種類を合わせる
  • 色落ち後のことも考える
  • 色持ちが良いレシピを考える
  • スヌーズがあるからといって油断せず3回目くらいで起きる

以上が必要になります。それらを踏まえ、最適なレシピを考案します。

そして、素早く、だけど丁寧に塗り分け、ムラにならないように的確な技術を駆使し、塗布中は集中し決してなかやまきんに君の「ぱわぁー!」ということなど一切考えてはいけません。

そうして仕上がったのがこちら。

ナチュラルに、綺麗につながっています。

透明感があるカラーに仕上がりました。

よかったらぜひご参考くださいませ。

 

 

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