デジタルパーマかかり過ぎによる失敗をストレートパーマでサラサラに。
今回はデジタルパーマで盛大に失敗した状態の髪を、僕の持てる技術と経験、知識、切なさ、もどかしさを遺憾なく発揮しサラサラのストレートに直しましたので、ご紹介します。
デジタルパーマかかり過ぎで失敗!ボロボロになった髪を髪質改善ストレートでサラサラに。
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。趣味は鼻呼吸と口呼吸です。
梅雨が早めに終わり、日本中を猛暑が襲っているある昼下がり、1人の女性がご来店になった。
女性は、どこか元気がないように感じた。
軽く挨拶を済ませようとすると、女性のほうから声がかかった。
「はじめまして楠本さん。はじめましてで大変恐縮なのですが、死にたいです。」
僕はびっくりした。まだ若く、これからの長い人生を有意義に過ごすであろう綺麗な女性が、なぜ。
話を聞くと、「なるほど。それな。」と言わざるを得なかった。
夏と言えばパーマでしょ!という軽いノリでデジタルパーマをあてがいに意気揚々と美容院に出かけ、帰る頃にはどうやって死のうか考えていたという。
デジタルパーマの、かかり過ぎによる、失敗。
髪を見て、個人的な見解で状況をまとめると、
- 細かいロッドでグリグリに巻いた
- 髪の状態に合わない強い薬液を使用した
- ロッドを高温に設定し時間を長く置いた
- ラブラドールレトリバーは、可愛い
憶測だが、そのような施術をしたのだろう。
こちらをご覧いただきたい。
もし、あなたがこの状態で合コンに行ったならば、盛り上げようとしてちょっとした冗談を言ったところで、「おいおい。冗談は髪だけにしといてくれよ。」と言われかねない。
このままだと、勝てない。合コンも然り、他のことも、然り。
見ての通りボサボサのジリジリだが、僕はそういう髪を幾度となくサラサラにしてきた。任せて、と一言だけ言い、シャンプーをした。
ちょ、まっ、待って。
いや、めっちゃすごいやん。
かかりまくっとるやないか。
正直、僕は、心の中で思った。
「なんだ、これは。」
しかし、僕はプロだ。プロの中の、プロだ。プロミスだ。やっぱり君達は、プロミスだ。
そんなこんなで、僕は、施術に取り掛かった。
ちなみに、施術中に僕の脳の中でかかっていた音楽は、宇多田ヒカルさんの「道」だ。スーパーお気に入りの曲だ。聴いてたら、涙が出てくるときもある。そういう歌を、宇多田ヒカルさんは、歌う。素晴らしいシンガーだ。
そのおかげもあって、
こんなにも、綺麗になりました。
ブローやアイロンは使用していない仕上がりです。乾かしただけで、素晴らしくサラサラに。
よかったら、ぜひ。