最近の僕のカラーは、ダイナミックダンスダンディズム的なあれだ。
ダンスダンスダンディズム。つまりそれは、圧倒的なほどの躍動感。そう、ココロオドル的な、あれ。
僕のアッシュカラーは、まさに、「躍動感」に取り憑かれたような、アッシュなのだ。
僕の、躍動感溢れちゃってるアッシュカラー。
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。中々のレベルの一重です。
「カラーでどう躍動感を出すか。」
僕が高校生の時の悩みが、まさにこれ。周りは恋愛だったり友達だったり進路だったり部活だったりで悩んでいる時、僕は1人端っこで、常に躍動感について考えていた。
友達に彼女が出来ようが、知ったこっちゃなかった。先生から、「楠本、お前、めっちゃ天パやな。」と言われようが、聞いてなかった。
そういう高校生活を送っている、ある日のことだった。朝のホームルームが始まるのが、8時40分だったのだが、僕は、12時30分に家のベッドで目が覚めた。
「ん?」
と一言だけ放った僕の言葉とは裏腹に、僕の思考回路は加速。「これは遅刻だ。盛大に。」そう頭の中で理解するのに、大した時間はかからなかった。
なるほど。もうすぐ4時間目が終わる頃だな、これは。ならば、すぐ昼休みに入る。その隙に学校へ行き、さも朝からいたように振る舞えば、いいのではないか。大丈夫。アカデミー賞を獲る気持ちで、行こうじゃないか。おれは、ハリソン・フォードだ。そういう作戦を、うんちをしながら考えていた。
うんちを終え、学校で食べるはずの弁当をいいともを見ながら食べ、学校へ向かう。
まぁ、大丈夫。サッカー部の監督にさえ、見つからなければ、どうってことない。見つかったとしても、おれはハリソン・フォードだ。インディ・ジョーンズであり、ハン・ソロである。
自信に満ち溢れた表情をして登校したら、監督がいた。
中庭にて、中々のレベルのカミナリが落ちました。
僕は、ハリソン・フォードではありませんでした。
ただの17歳の、天パでした。
失礼しました。
カミナリを落とされた僕は、その時、思ったんです。
なるほど。遅刻は良くない。良くないし、やっぱり、躍動感のあるカラーって、素敵やん?
そう思った僕は、アッシュを極めました。僕の躍動感カラーを、ご覧ください。まるで、揺れているかのようなスタイルになっております。
めっちゃ、素敵やん?
よかったら、ぜひ。