ブリーチなしで染めるハイトーンミルクティーアッシュカラー
全国サ行言えない奴選手権大会で5連覇中の楠本真澄です。原宿でフリーランスの美容師をしています。
今日はとても美しく、ハイトーンで、素晴らしい透明感のミルクティーアッシュカラーをブリーチなしで染め上げましたのでご紹介致します。
ブリーチなしで作るハイトーンミルクティーアッシュカラー
突然ですが、ミルクティーは、お好きですか?
なるほど。お好きですか。
僕は、ほとんど飲みません。なぜならば、コーヒーのほうを好むからです。じゃあなぜそんな質問をしたのかというと、それは僕にもわからないところがあります。
しかし、カラーにおいて、ミルクティーアッシュというカラーは、好きです。これはあくまで、カラーリングにおいて、であって、飲み物としては、なかなか受け入れがたい現実もあり、飲みなさい、と言われれば飲みますけど、やはりコーヒーを好み傾向にあるため、なかなか、、、
これはなんの話かわからないあなたへ、言いたいことがあります。
「それな」
ということで、ブリーチをしない、ハイトーンなミルクティーアッシュカラーをご紹介致します。
ミルクティーというのは、わかりますよね?紅茶花伝です。午後の紅茶です。ダージリンです。
ようは、明るい色、ですね。明るい色ということは、髪色も明るくなくてはいけません。暗めのミルクティーアッシュというカラーはないのです。
お客様から、「ミルクティー的なカラーをお願いします。ぷぎゃ。」と言われたら、「なるほど、明るめがいいのですね。ペギュン。」となります。
明るめのミルクティーアッシュということですが、ブリーチをしなければいけません。なぜならば、ミルクティーという色味には全く赤の色素は入っていないためです。
ブリーチをしなければ、もともと黒髪である我々ジャパニーズの髪をミルクティーみたいな一切赤身なしのカラーにすることが出来ず、そのためみなブリーチをするのだ。
しかし、ブリーチをすると、まず、とてつもなく傷みます。色落ちも早いでしょう。近所のおばさんたちとかも、びっくりするかもしれません。
なによりも、仕事上などの、なにかしらの環境的なあれで、ブリーチが出来ない、という方もいらっしゃることでしょう。
では、ミルクティーアッシュには、出来ないのではないか。あぁ、なんて残酷な世界なんだ。あぁ、あぁ、嗚呼。
とあなたは叫ぶかもしれまんが、どうかご安心ください。
僕がいるではありまんか。僕が、この楠本真澄が、いるではありませぬか。あ、江戸っちゃった。
とにかく、僕はブリーチなしで、ツヤを保ったまま、傷みを抑えながら、カラーリングをする研究を行ってきました。
雨が降る夜も、雪が積もった朝も、スラムダンクが終わった日でも、研究に明け暮れた。
そして僕は、技術を、手にした。
なんということでしょうか。
あまりの透明感に、目を凝らさないと見えません。
赤みは一切なく、ミルクティーをそのままぶっかけたような色彩。
嗚呼、こんな美しいカラーが、世に存在するとは。
僕はあまりの美しさに感動し、涙を流し、膝から崩れ落ち、その反動でうんちが漏れてしまいました。
こんな感じが好きな方は、ぜひ。