激しくかかったパーマ失敗毛を優しいストレートパーマでサラサラに
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。先日、犬とオセロして負けました。
今回は、とても複雑な状態の髪をしているお客様がお見えになりました。
まずはこちらをご覧下さい。
中間から毛先にかけて、パーマをかけ失敗されたそうです。とても激しくかけたようで、毛先はとてもボロボロです。さらに、
根本はとても強いクセが存在していました。一年程前に縮毛矯正をかけたのが最後、とおっしゃられておりました。つまり根本以外の中間〜毛先に関しては、縮毛矯正の傷み×パーマの傷みの、鬼に金棒状態でした。
以上のことを踏まえまとめると、
- 根本には強いクセがある
- 中間〜毛先は縮毛矯正履歴あり
- 中間〜毛先はパーマ履歴あり
- ダメージレベルとしては最強レベル
- 根本のクセを取り除き、さらにパーマを取り除く
- ダメージレスな繊細な技術が求められる
- 大型犬をもふもふしたい
- ツヤとサラサラ感を取り戻したい
というたくさんのミッションを抱えながら施術を進めるという難題に。
簡単な施術ではないことは、お客様も、僕自身もわかっていました。しかし、僕はそんな素振りは一切見せず、ソーラン節を踊りながら施術にとりかかりました。
お客様はソーラン節については一切触れずに、ただただ心配そうな面持ちで施術を見守りました。
ソーラン節の頭を下を向けてその次にまっすぐ前を見る動作の時に目が合った時も、リアクションはなかったです。
根本には縮毛矯正、中間毛先には優しいストレートパーマを使用し、施術をしていきますが、これは非常に難しい技術でして、判断や選択を少しでも間違うとさらに傷んだりクセがまっすぐならなかったりと、まるで綱渡りのような技術なのです。
しかし僕はこの道のプロ。犬の散歩よりも得意とするこの施術に関して右に出るものはおらず、世界を見渡しても60億人しかこの技術は出来ないことでしょう。
僕はいつも通りに、しかし集中して施術を終えました。
綺麗に、そしてサラツヤにすることが出来ました。
お客様は感動し、最後に2人でソーラン節を踊ろう、と申し出ましたが、軽無視されました。
同じようなお悩みある方は、ぜひ。