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カラー失敗!根元だけ明るくなる逆プリンの原因と改善策を徹底解説

美容室でカラーしたら根元だけ明るくなって逆プリンにされてしまったそこのあなた。きっといま絶望していることでしょうが、大丈夫です。直せます。今回は、逆プリンになってしまった原因を解明し、どうすれば綺麗なカラースタイルに戻せるのか、出来るのかをプロの美容師であるわたくし楠本真澄(撫で肩)がご説明させていただきます。

目次

根元だけ明るく失敗してしまう原因

まず簡単に、なぜ根元だけ明るくなる失敗が起きてしまうのかをご説明していきます。基本的に施術する美容師の責任になりますが「根元が明るくなる状態」をお客様自身が把握しておくと、初めて行く美容室でも説明がしやすく再失敗を免れる可能性が高くなりますので、ぜひ一読ください。

体温があることを想定したカラーレシピを考えられていない

カラーリングというのは、実は温度によって大きく変化します。温度が高ければ薬剤はより作用し、明るくなりやすくなります。地肌に近い根元付近は体温があり、熱を帯びることになります。それゆえに根元は毛先などと比べ温度が高いので、毛先と根元でカラーの反応、作用が異なってくるのです。熱を帯びた根元付近は明るくなりやすく、毛先よりも明るく仕上がってしまうという「失敗」がおきます。なので、それを予測してレシピを考えるのですが、何も考えずにアホみたいな顔してレシピを適当に選定してしまうと、根元だけが明るくなってしまうのです。

細くて柔らかな髪質を見極められなかった

髪質というのは一人一人違います。細いのか太いのか、硬いのか柔らかいのか、オイリー毛か乾燥毛か、そば派かうどん派か、など大きく異なり、それゆえに染まり方も大きく変わります。8トーンのカラー剤で染めて6トーンになる人もいれば10トーンになる人もいます。想定したトーンよりも明るくなる傾向にあるのは、細くて柔らかい髪質になります。その理由を説明していたらワイン片手に6時間は必要なので割愛しますが、一つ言うならメラニン色素が少ないからです。なので、「この髪質は根元明るくなりやすそうだな、、、」と見極めてカラーレシピをコントロールする必要があるのです。髪質を見ても何も考えずにアホみたいな顔でレシピを選定すると、思ったより根元だけが明るくなり失敗してしまうのです。

薬剤履歴を考慮したカラーレシピを選定できない

なにもしていない髪を染めるのと、さまざまな薬剤が使用されてきた髪を染めるのとでは、染まり方は大きく異なります。地毛の黒髪からとブリーチした髪からとでは染まり方も仕上がりも全く違いますよね?これはブリーチの有無だけに限らず、例えば縮毛矯正やデジタルパーマなど熱を加えた施術をした場合でも染まり方はめちゃくちゃ違います。基本、縮毛矯正やデジタルパーマなどをした部分の髪はたんぱく変性を起こしているので、色味によっては極端に暗く染まります。なので、縮毛矯正やデジパをしている中間毛先は暗くなり、何もしていない根元は明るくなるという失敗がおきます。美容師側はそれを考慮した薬剤選定、レシピが必要不可欠であり、もし何も考えずにアホみたいな顔して決めたレシピで染めると必ず失敗し最終的にはお尻が二つに割れます。

塗布技術不足

美容師は部位によってカラー剤の塗布量を変えるという技術を持っています。上記したさまざまな理由により根元が明るくなりやすい場合、レシピだけでなくこの塗布量を変化させるという塗布技術が必要になることも多々あります。基本、根元が明るくなりやすいと思ったら根元部分のみ塗布量を少なくコントロールしながら塗布します。しかし、塗布量が少なすぎて染まってないところがあってムラになったら本末転倒ですし、逆に思ったよりも塗布量が多くなると明るくなり失敗します。つまり、何も考えずにアホみたいな顔して塗布するのは言語道断ですし、高い塗布技術を目指して日々精進する姿勢が大切になるのです。塗布技術が乏しいと、成功するカラーも失敗に終わります。

黒染め、もしくはそれに近い暗いトーンを以前に染めている

これは割と周知の事実になりますが、黒染めをしているとその部分は簡単には明るくなりません。黒染めをする前の状態にもよりますが、ブリーチしても明るくならないこともあります。また、黒染めではないけど暗いカラーで染め続けていると、思うように明るくならないこともあり、とにかく黒染めやダークトーンで染めていれば注意が必要です。伸びてきた根元付近だけ明るくなり、黒染め部分の中間毛先が明るくならず失敗しやすなります。上手く染めるには黒染めしたことを踏まえカラーレシピを考案し、塗り分けが必要なのです。何も考えずにアホみたいな顔して黒染めの事実も無視して染めると必ず失敗します。また、黒染めにいたってはお客様からの申告漏れも多々見受けられ、ずっと前にやったから言わなくても大丈夫、という自己判断をしがちです。しかし、何年経っても黒染めは残ります。なので、過去に黒染めしたことがあるならばしっかりのその事をお伝えしましょう。

以上が基本的な根元が明るくなる失敗の原因でしたが、他にもいろいろとあります。そしてそれはほとんどは美容師側の責任です。しかし、薬剤履歴を伝えることはお客様の責任とも言えます。縮毛矯正やデジタルパーマ、黒染め、酸性系の施術などは非常に染まり方が変わります。「2年前にやったから言わなくてもいいかな」と思うのはやめましょう。履歴がある部分が存在する以上、何年経っても必ず残ります。薬剤履歴を正確に伝えれば伝えるほど綺麗な髪色に染めれますので、ぜひ、怖がらずに遠慮なくお伝えください。

根元だけ明るくなった失敗の改善策

ここからは、どのようにして改善していくかをご説明していきます。上記した理由などによって根元だけが明るくなる逆プリン状態を直すには、大きく分けて2つに絞られます。

①根元を暗く染め直す

これが1番手っ取り早く、確実でしょう。明るくなった根元を中間毛先に合わせて、暗く染める。簡単です。しかし、暗く染めようとしても明るくなった原因をわかってないとまた明るく仕上がる可能性もあるので、同じ人に染めてもらうというのは心配ですね。

そしてこれは、暗くなった中間毛先のトーンがお客様の本来の希望だった時のみ発動されるパターンになりますので、よく相談したほうが得策でしょう。

②明るくなった根元に合わせて中間毛先を明るく染め直す

これは文字だけ見ると簡単ですが、実は高度な技術が必要になります。根元の明るさが本来希望とする明るさだったので中間毛先を明るくする、という施術ですが、中間毛先が想定していたよりも暗くなったということなので、それを理解してカラーレシピを考案しないといけません。そして、暗く染めたばかりの髪をすぐに明るくするというのは技術がないと上手く明るく出来ません。また、薬剤知識や経験も必要であり、希望通りの明るさ、色味にするのはとてもディフィカルト、つまり難しい技術になります。中間毛先を根元の明るさまで明るく染め直してもらう人は、慎重に選ぶことをおすすめします。

他に改善する方法

他には、例えば中間毛先が明るくなるまで放置する、というのがありますが、現実的ではありませんし、僕の感覚ではいくら日数を置いても直ることはありません。また、市販の薬剤を使って自分で直そうとしても、おそらく上手くいきません。すでに難しい状態になりますので、プロに任せるのが1番です。なので、やはり上記した2通りの直し方が最善であり、それはどちらとも「染め直す」ことになります。そして、根元だけ明るくなった要因を理解していないと、染め直しても再び失敗することも多々あります。技術と経験、知識があり、何故そうなったかを理解出来てレシピを考案出来る美容師を選びましょう。

根元だけ明るくなる逆プリンの原因と改善策まとめ

この記事をあなたが見ているということは、今現在、失敗されて困っていることかと思います。しかし、ご安心ください。何故失敗したのかを理解し、それに合わせて染め直すことができれば、希望通りの均一な明るさの髪色にすることが出来ます。

染め直す前に、技術や経験、知識のある美容師にお願いすることをおすすめします。明るさのムラは素人目にもはっきりとわかってしまいますし、なによりご自身の気分が乗りませんよね。綺麗な髪色になることを、心から願っています。

僕に染めてもらいたい!というそこのあなた!お気軽にご予約ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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