デジタルパーマがかかり過ぎて失敗された時の対応策

東京新宿で美容師をしている楠本真澄です。エアギターだと、どんなバンドの曲も弾いてみせます。
今回、デジタルパーマを派手に失敗された時にどうすれば良いのか、その対応策を模索していきたいと思います。
デジタルパーマを落としたければ、再び薬剤施術をするべき
結論から申し上げると、失敗されたとて、再び薬剤施術をすることをおすすめします。
思ったよりもかなり強くカールがかかった、思っていたイメージとかけ離れたスタイルになった、等の失敗は、デジタルパーマだけでなくさまざまなパーマ施術で起こり得る事象となります。
チリチリになって外も歩けない状態なので、どうにかしたいと色々と考えると思いますが、対応として大きく3つに分かれます。
- 自然経過においてパーマが落ちることを待つ
- トリートメント施術で綺麗にする
- 薬剤施術(ストレートパーマ)をかけてパーマを落とす
まず1の自然に落ちるのを待つ、ということですが、自然に落ちて綺麗になることは、ありえません。特にデジタルパーマは、中々落ちないでしょう。カール自体が緩やかに落ちていくことはあり得ますが、それには長い月日が必要なのと、落ちたとしても余韻が残ります。余韻はパサパサした感じでツヤは皆無、いや、スーパー皆無となり、綺麗とは言い切れません。
そして、2のトリートメント施術ですが、トリートメントでパーマ、カールが落ちるよう作用することはありません。あくまで内部補修をしたり手触りや見た目を良くするものであり、パーマ自体は全く落ちませんので、これも難しいでしょう。
そこで、やはり3の薬剤施術、ストレートパーマをかけて綺麗にすることをおすすめします。
根本的にアプローチ出来て、パーマが戻るようなことをなくしツヤも手触りも良くします。お客様ご自身が乾かしても真っ直ぐサラサラになるように施術出来れば、それが1番良いと考えます。
施術事例
まずはこちらをご覧下さい。
デジタルパーマを激しく強く細かくかけられ失敗されたお客様がご来店くださいました。
上記の理由から、薬剤施術、ストレートパーマを施していきます。
もちろん再び薬剤を使用するためダメージのリスクはとても高く、経験がない美容師がやるとさらなる悪化を招き最悪の場合死にいたります。
お客様の髪の状態、履歴、昨夜何を食べたか、などを吟味し、最適な薬剤をブレンド、ミックスし、毛髪の部分部分に最適な塗布、塗り分けをします。
ここで何かを一つでも間違えた選択、塗布ミスをすれば大惨事になり日本が沈没する恐れすらあります。国を背負っているんだ、という気持ちを忘れずに、時々忘れつつ施術をしていきます。
そうすると、
このように、綺麗に直るのです。
髪というのは、生えてきた時点で死滅細胞であり、自然治癒することはありません。自然に細胞が再生されないということです。なのでわたしの施術は「治す」ということではなく、薬剤施術をし「直す」ということになります。
わかりやすく言うと、フェルマーの最終定理なんですよね。
以上、わたしが提案するデジタルパーマが失敗された時の対応策でした。
ぜひご参考くださいませ。