ラベンダー。君はいつもアッシュと一緒だね。

ラベンダー。
君は、いつも急いでいたね。
初めて会った時から、いつも足早に、僕を追い越していった。
あの、まだ夏の香りが残る9月の中頃も、君は、急いでいた。
ラベンダー。
僕は聞いたね。
なぜいつも、急いでいるの?
なぜいつも、僕を追い越していくの?
君は、どこか悲しげな顔をし、そのあとに、それを隠すかのように笑いながら、こう言ったよね。
「うんち、漏れてまうねん。」
ラベンダー。
君は、なぜいつも急いでいるんだい?
理由は、聞いたよ。
うんちしたいんだってね。それは、わかる。びっくりするくらい、わかる。
でも、君が追い越していった僕も、実はうんちを我慢している1人なのかもしれない。
ラベンダー。
君は、そんなことを、考えたこと、あったかい?
「ちょっとなに言ってるかわかんない。」
ラベンダー。
君は、アッシュくんと仲がいいよね。
あれは、友達として?それとも、もっと特別な、感情で、接してるの?
僕は、聞いたね。はっきりと、聞いたね。
ラベンダー。
君は、答えたね。
「CCレモンが、久々に飲みたい。」
ラベンダー。
君が言いたいことは、わかるよ。
美味しいもんね。だけど、昔からあり過ぎて、存在を忘れかけていたね。
それを思い出すように、ラベンダー。君は、飲みたいと、言ったんだね。
ラベンダー。
質問に、答えてくれよ。
ラベンダー。
俺を、見てくれよ。
ラベンダー。ラベンダー。ラベンダー。
アッシュとばかり仲良くしないで、僕のことも見ておくれ。
だって僕は、ラベンダー、君のこと、君のこと、、、
芳香剤だと、思っていたよ。
ラベンダー。