西日に照らされたアッシュベージュはベルサイユに咲いた花のようだった。
「おい、そんなジロジロ見んなや」
僕は、ベルサイユに咲いた花を見ていたら、誰かからそう言われた。
あれ?誰もいないはずなのに。ジロジロ見んなやって、僕に言っているのかな?
「おい、お前や、お前」
ん?あれ?お花が喋って、、、る?
「そう、そう、お前やねん。なんでそんな見んねん。恥ずかしいやないか」
僕「え?お花さんが、喋ってるんですか?」
「喋ってるんですか?やあらへんがな。喋られへんやつに喋ってますか?て聞くか?喋ってるから聞いてんねんやろ」
僕は、耳を疑った。あと、目も疑った。衝撃で我慢してたうんちも漏れた。
花が喋っている。ベルサイユに咲いた花が、僕に喋りかけている。
関西弁で。
僕「あの、いろいろ聞きたいんですけど、なんで喋れるんですか?」
「アホか自分。ベルサイユの花はみんな喋れんねん。アホか。アホか。アホか」
僕「言い過ぎです」
「あぁ、すまん」
僕「なんで、ジロジロ見ちゃいけないんですか?お花、綺麗だから、つい見てしまうんですよ」
「アホか。ワシが綺麗なのは当たり前や。ベルサイユの中でもトップに君臨しとる花やで。ほんで、ワシ、男やろがい。綺麗な女性に見られるんは嬉しいけど、お前みたいな男に見られたないねん。アホか」
僕「なんでやねん」
「おわ!?ん、あぁ、すまん」
僕「花にも、見られたいとか、見られたくないとかあること、初めて知りました」
「せやろ。ベルサイユの花は、ほとんどオッサンやで」
僕「はぁ、、、」
「はぁ、あらへんがな、ベルサイユはそうやねん。モンサンミッシェルとかは、ほとんど美女の花やで」
僕「んじゃ、そっち行ってきます!」
「待てや。切り替え早過ぎやん」
すると、その花は寂しそうに下を向いてしまった。
僕「うそやん。モンサンミッシェル遠いから、行かへんやん」
「うそかい。なんやねん自分。ん?てか、さっきから、うんち臭ないか?」
僕「あぁ、さっきあなたが急に喋りかけたから、ビックリして漏らしちゃったんです」
「ほんまか。それはすまんかったで。っておい。肛門の筋肉ないんか。そんくらいで漏らしとったらえらいこっちゃやないかい。アホか自分」
僕「嘘です」
「いやうそかい!」
僕「ほんとです」
「ええ加減にせえや!」
どうも、ありがとうございましたー。
これ、なんの話?
いかんいかん。つい脚本を書いてしまうクセが出てもうたわ。直さへんとな。
西日が差し込んで素晴らしい透明感になっております。
よかったら、ぜひ。
最初のくだり読んでくれた方、よく読んでくれました。ありがとうございました。