ブリーチなしの明るいピンクアッシュカラーであなたの心はペールエール。

今回はブリーチをしないで明るめのピンクアッシュカラーに染めたスタイルをご紹介致します。スーパー綺麗でウルトラ美しくて半端なくパネェな感じですので、ぜひまばたきもせず見やがれください。
明るいピンクアッシュカラーのブリーチなしスタイル。
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。控えめに言って、一重です。
今日のこのピンクアッシュカラーは、本当、ヤバくて、ハイトーンであって、色もしっかり。ラーメンでいうと、あっさりのスープなのに、コクと深みがある。みたいな。違うな。
まぁ、本当、ハイトーンで、これだけの色味を出せるのは僕だけなのかな、と思いたいところですが、まぁ、そんなことはどうでもよくて、今回は、なぜ僕が、このように、ブリーチなしでも綺麗過ぎる透明感溢れるピンクアッシュカラーに出来るのか、というのを、説明させていただきます。
あれはそう、よく晴れた、土砂降りの日。高校2年生の、秋ごろのこと。
僕は高校にバス通学だった。アホみたいな顔をして毎日毎日、時間通りにくるバスに乗って、登下校を繰り返してました。
もちろん、定期券を買い、それを運転手に見せ、
僕「ほら、おれ、これ、定期券買っとるから、お金払わなくて、ええんやろん?」
運転手「それな。行ってええで。」
みたいなやり取りを実際は無言でやっていました。
みなさんも、昔はそうであったと思います。
しかし、物語は急展開を迎える。
いつものようにバスに乗り込み、アホみたいな顔して「あぁ、加藤あい可愛いな」とか思いながら窓から見える山とか空とかうんちとか見ていたら、なんか、「ピッ」「ピッ」と聞こえてくる。なんだ、この機械音は。乗ってくる人たちが、ピッと何かを何かにタッチさせて、乗り込んでくる。
僕は心の中で言った。
「それ、なんなん。」
あれ?今、そうなってるん?え?は?
僕は戸惑いながら(アホみたいな顔して)様子を見ていた。
そして、なんと、降りる時もピッ、ピッ、としている。
おれ、それ、知らんで。
もちろん高校行きのバスなので、同じ学校の生徒ばかりが乗っている。
しかし、僕の家方向から行くバスには友達が乗っておらず、「ねぇ、その、ピッてするの、なんなん?」と聞くことが出来なかった。
僕だけ、見せるスタイル。見せるスタイルでも、運転手は無言で頷く。これはこれでいいのか、、、。
でも、みんな、ピッてしてる。高校に着き、みんなバスから降りる。
ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。スッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。ピッ。
スッって、おれだけやないか。
僕は、登校すると、友達に聞いた。いつも仲良くしている4人だ。
みんなに聞くと、みんなも僕と同じ状況に陥ったみたいだ。
僕達は、会議をした。
議題「あれは、一体なんだ。」
結論「俺たちのこの定期券(めっちゃ紙)も、機械にかざすとピッってなるのではないか?」
〜翌朝〜
僕は、自信に満ち溢れていた。なんなら朝いつもより早く起き、余裕を持って準備し、ゆっくり歩いてバス停に向かった。道中、木の枝にいる鳥を眺めたりもした。花に群がる蝶を見ていたりもした。
なんていい朝だ。自信に満ち溢れた僕は、自然な笑みをも浮かべていたのかもしれない。
なんだなんだ。おれのこの定期券でも、ピッてなるのか。心配させやがって。ちょっと戸惑ってうんち漏れそうだったじゃないか。
バス停でバスを待つ僕は、昨日友人たちと話していたことを思い出して、さらなる自信を得ていた。
バスが来た。
なるほど。あそこにピッとして、帰るときもピッてするのか。それで、定期券内は自由に移動出来るのか。なるほど。
みんなバスに乗って行く。ピッ。ピッ。ピッ。
僕の番。
めっちゃ紙の定期券をかざす。
鳴らない。
圧倒的に、鳴らない。何をどうしても、鳴らない。
将棋をしていたら間違いなく「王手!」になっている勢いでかざしているが、鳴らない。
いやほんと、顔から火が出るとか、そんな生易しいもんじゃない。完全に顔から大噴火したような状態だ。
なるほど、と。だよね、と。めっちゃ紙やもん。鳴らへんやん。おばか。
友人たちも、大噴火したみたいだ。
やっぱり、こういうのは、知ってる人に聞くのが1番ですね。
という体験から、ブリーチなしで明るめのピンクアッシュに染めようと、思ったのです。
よかったら、ぜひ。