透明感アッシュのグラデーションカラーにブリーチなしで染める方法!

今回はアッシュ系グラデーションカラーにブリーチなしで染めたスタイルや染め方などを解説していきます。市販のカラー剤でも染められるの?ダメージはあるの?料金は?そんな悩みも合わせてご説明させていただきます。
わたくし、東京の原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。重度の猫舌です。
目次
ブリーチなしで染めたアッシュ系グラデーションカラースタイル!
早速ですが、私が心を込めて染めさせていただいたブリーチなしのアッシュ系グラデーションカラースタイルをご紹介します。
スモーキーアッシュのグラデーションカラー
アッシュの王道。スモーキーアッシュカラーです。根元から毛先まで綺麗な透明感に包まれたこの髪色。全体的に明るめで、でもグラデーションにしたいというオーダーだったので、コントラストの差は出しつつも根元から中間は暗くし過ぎずに染めさせていただきました。
アッシュベージュのグラデーションカラー
明るめ設定のアッシュベージュのグラデーションカラー。根元から明るめだとコントラストの差は極端ではありませんが、とても綺麗な髪色です。
アッシュグレーのグラデーションカラー
根元がダークアッシュグレー。毛先につれてやや明るめのアッシュグレーなグラデーションカラー。根元を極端に暗くすることで毛先とのコントラストの差を再現。暗めだけど、全てアッシュグレーで染めているため透明感があります。
アッシュ系グラデーションカラーにブリーチなしで染めるには?
グラデーションカラーとは、大きく分けて全体をブリーチしてから染める方法、または毛先のみをブリーチしてから染める方法が基本的です。しかし、あなたがこの記事を見ているということはブリーチはしたくないけどグラデーションカラーにしたい、と思っているはず。ブリーチしたら綺麗な髪色にはなるけど、すごく傷むしすぐ金髪になるしお父さんびっくりするし、でなかなか踏み込めないところですよね。
そこで、ブリーチなしでグラデーションに染める方法をご説明させていただきます。
どの髪質や髪の状態でも基本ブリーチなしでグラデーションに出来るのですが、高いクオリティのヘアカラースタイルにするにはいくつか条件があります。
⓵ベースが明るめであること
暗めでも一応出来るのですが、アッシュは基本「暗くする時、もしくは明るくしない時」に強く発色します。ですのでブリーチは必要ないですが、明るければ明るいほど綺麗に発色します。
⓶黒髪ではないこと
先程も言いましたが、一応出来ます。しかし、上の写真のような透明感溢れるアッシュ系カラーには黒髪からでは難しく、髪質にかなり左右されます。(1回でスーパー綺麗なアッシュになる髪質もあります。)
⓷黒染めをしていないこと
黒染めをしていると、黒の色素が邪魔をしコントラストの差を再現するのが難しい、というか綺麗に明るくするのも難しいので、まずは一色に明るくしましょう。
⓸丸坊主ではないこと
これはもう、ほら、あれだ、無理だ。
以上が綺麗にブリーチなしで染められる状態や条件です。しかし、もちろん一人一人髪の状態は違いますので、要相談です。僕は黒染めと丸坊主以外は、たとえ黒髪からだろうがブリーチなしでグラデーションにします。クオリティ的には、明るめから染めるほうがやっぱり綺麗です。
ブリーチなしでグラデーションに染める方法とは
コントラストの差を出来るだけ再現したいので、根元から中間は暗め、毛先は明るめの設定です。ただ、一人一人の髪の状態を見極めてから明るさの設定や色の濃さの設定をしなければならず、見極めを誤るとグラデーションになりませんし、綺麗な髪色にもなりません。そして、グラデーションというのは境目がないからグラデーションと言います。根元→中間→毛先と、綺麗に境目をボカしながらする技術が必要不可欠になります。
ブリーチなしグラデーションのダメージは?市販のカラー剤で自分で染めれる?
- ダメージ(傷み)
ブリーチをしないワンプロセスでのカラーリングになりますので、ダメージは少ないです。しかし、私がする施術に関しては暗めのベースから明るくする場合のみ、ややダメージがあります。逆にベースが明るい状態から染める場合は、ダメージはほぼありません。
- 市販のカラー剤で自分で染められる?
上記を読めばわかりますが、グラデーションにする際に必ず技術が必要になります。なかなかご自身でグラデーションにするのは難しいかな?と思いますが、腕次第です。また、市販の薬剤は傷みを伴う成分が入っているので、あまりオススメはしません。そして、髪質や状態に合わせた明るさ、色素の濃さを選べないので、綺麗なアッシュになる確率は低いです。
ブリーチなしグラデーションカラーのメリット・デメリット
- メリット
- ダメージを最小限に抑えられる
- ブリーチした髪に比べ色落ちが格段に遅い
- 次回のカラーチェンジがしやすい
- 時間、コストがかからない
- 気軽に出来る
- デメリット
- ブリーチしたグラデーションカラーと比べると、透明感は劣る
- 根元付近を暗くしないとコントラストの差がややわかりづらい
- いくつかの条件をクリアしなければならない
以上、「アッシュ系グラデーションカラーをブリーチなしで染めること」をお伝えしました。最後まで読んでいただきありがとうございます。長々と書いてしまいましたが、ちょっとでもご参考になれば幸いです。んふふ。