強いクセに強くパーマをかけ失敗した髪をサラサラのストレートに!

今回は、縮毛矯正の履歴のある強いクセを持つ髪にパーマをかけて失敗した髪を髪質改善ストレートパーマを使ってサラサラにした施術をご紹介致します。
強いクセに縮毛矯正履歴+パーマの失敗を、髪質改善ストレートでサラサラに。
わたくし、原宿、表参道で美容師をしている楠本真澄です。寝るときはだいたいサンドウィッチマンの漫才を聴いております。
「ちょっと何言ってるかわかんない。」ってめっちゃ言いたいし、「なんでわかんねぇんだよ。」ってツッコミたい。
そんなこんなで世の中の方々が花見を楽しみまくってる中室内にこもり、変な汗をかきながら施術をさせていただきました。
今回の事例は、
- もともと、強いクセを持った髪質
- なので、縮毛矯正の履歴がある
- 最後に縮毛矯正をしたのは半年前
- 半年後、パーマをかける(エアウェーブ)
- エアウェーブのパーマをかけ、かかりすぎ、痛みすぎで失敗。髪がバサバサになる
- 半年で生えてきたクセも合間見え、根元から毛先までバサバサのボサボサ
- 熟成肉が、美味しい
- ライオンの赤ちゃんがかわいい
ということになってしまった髪を救うべく、僕は生まれてきました。撫で肩だけど。
まずはこちらをご覧ください。
ふむ。ふむふむ、と。なるほど、と。
ん?これ、直るかな。と。
根元には強いクセ、毛先はかなりのダメージにパーマのうねり。
この時点で、難しいことになったな、と、僕は思っています。
根元から半分いかないくらいまでは、強いクセが存在しているバージン毛。それはつまり、そのお客様自身が持つ髪質であり、多少のカラーの履歴しか存在していない部分。ダメージはないが、クセはかなりしっかりある。
対して、半分から毛先。まず、縮毛矯正の履歴が存在している。さらに、その部分にエアウェーブと呼ばれるパーマ技法を用いており、それが盛大にミスっており、ハンパないダメージになっている。
薬剤でクセを真っ直ぐストレートにした髪を再び薬剤でクルックルにパーマをかけ、しかも聞いた感じだとそれがエアウェーブと呼ばれる形状記憶させる痛みも持ちもバリバリのパーマ技法でかけており、それが、また細かくかかっている。
これの何が難しいのかというと、根元〜中間と、中間〜毛先の状態が全然違くて、特に毛先はほぼケンシロウ状態(お前はもう死んでいる)なので、使用する薬剤や種類、配合に細心の注意を払いながら行わないとさらにダメージを重ね大変なことになる、というか切るしかなくなる。
しかし、じゃあダメージが少ない弱い薬剤でやればいいじゃんとポテチののり塩を食べながらあなたは言うかもしれませんが、僕はそののり塩ポテチを取り上げ粉々にしながらこう叫ぶだろう。
「かかってしまっているパーマはどうやんねん!」
そう。パーマを取り除くにもある程度のパワーが必ず必要になってくる。それが少なければ、パーマは残ったままで見た目最悪だし、逆に過剰にパワーがありすぎると、もともと死んでいる髪にさらなるダメージを負い見た目最悪になる。ていうか、チリチリになって、「火事でもあったん?」と上司に聞かれる。
つまり、パーマを取り除きつつ過剰なダメージも与えない薬剤の種類、選定、配合、塗布の仕方、置き時間、流す水圧の強弱、感動した映画、好きな女優、泥酔した経験、などを、事細かに決定していかなければならない。
そして、忘れてはいけない、根元のこと。
根元はカラーしてあるだけのほぼバージン毛。かなりのクセがあるため、それを取り除くくらいのパワーを用いた薬剤を塗布しなければならない。
わかりにくいかと思いますが、毛先に使用する薬剤が草野球だとしたら、根元に使用するのはメジャーリーグです。
根元に使用する薬剤をもし何かの間違いで毛先に塗布しようもんなら、即死です。サッカーでいうと開始3分で0-9みたいな感じです。
ということは、まぁ、なんていうか、根元から毛先まで含め、細心の注意が必要ということになる。
こちらは、最初にシャンプーをした状態。
濡らすとさらにわかりますが、毛先にはしっかりとパーマがかかっていることがわかりますし、毛先の異常な柔らかさがダメージの深刻さを物語っておりました。
そして、丁寧かつスピーディに、ときには大胆で、豪快に、しかし時折魅せる繊細さで、施術を行いました。
すると、、、
ンフッ。ンフフフフッッ!!
綺麗ですね。
根元から毛先まで、サラサラのストレートになりました。
同じお悩みある方は、ぜひ。